2022/03/23 09:00

最近よく耳にする「グローバル人材」という言葉。これからを生きる子どもたちにとって重要なキーワードだと分かってはいても、具体的にどんな人材なのか分からない・・・という方も多いのではないでしょうか。


「グローバル人材」というと、「英語が話せる」「海外留学経験がある」というイメージがあるかもしれません。これらは多くのグローバル人材が持つスキルや経験かもしれませんが、あくまで一つの側面です。


まだまだ乳幼児期だからな~と思って先延ばしにしたり、自分が英語や外国語が苦手だからといってインター系の保育園・幼稚園に入れる、、、等していませんか?

子どもの将来までを見越して、押し付けではない最適な関わり方を選択したいですね。


今回は「グローバル」をキーワードにお話しします!


  • 今話題の「グローバル人材」、具体的にどういうこと?

  • 内閣府も注目のグローバル人材をおさえる!

  • 国際社会で活躍できる人材になるために、幼児期から意識したい2つのポイント

  • 幼児期には、どんな状況にも対応できる土台を作ろう


今話題の「グローバル人材」、具体的にどういうこと?




Weblio辞典によると、「グローバル人材」は次のように定義されています。

 

“ 国際社会の中で、言語・文化・価値観の異なる多様な人々と意思・感情・思考を伝達しあい、主体的に課題を解決していくことができる人”

 

この説明を読むと、世界で活躍する人材になるには、「コミュニケーション力」と「問題解決力」が最も大切であるようです。もちろん英語ができれば、海外の人とスムーズにコミュニケーションをとることができるでしょう。しかし、「どの言語で伝えるか」以上に大切なのは「何を、どのように伝えるか」の部分です。

 

内閣府も注目のグローバル人材をおさえる!



 

内閣府が発表した「令和3年版 子供・若者白書」でも、「グローバル社会で活躍する人材の育成」が取り上げられています。

この中では8つのポイントが挙げられていますが、ここでは特に多くの子どもたちに関係すると思われる4点を紹介します。

 

1 自国の伝統・文化への理解促進等

⇒国際社会で活躍するには、自国の伝統や文化を学び、それを文化が異なる相手に説明できる力が必要です。相手のことを知る前に、まず自分のことを良く知ることが大切なのですね。「グローバル」と聞くと、「海外」を思い浮かべる方が多いと思いますが、自国の理解を深めることが第一歩です!

 

2  外国語教育の促進

⇒外国語能力は、一部の職業だけに求められるのではなく、様々な場面で必要になってくると考えられています。文部科学省では英語教育改革を進めており、小学校からの外国語科目の導入や、外国人指導助手の活用などを実現してきています。

 

3  海外留学と留学生受入の推進等

⇒文部科学省は、異文化体験・コミュニケーションを促進するため、海外留学と留学生受入の支援をしています。また、グローバル人材を育成するためのカリキュラム開発にも積極的に取り組んでいます。皆さんのお子さんも、早い段階から異文化交流をする機会があるかもしれません。

 

4  持続可能な開発のための教育(ESD)の推進

持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)とは、「持続可能な社会の創り手を育むため、現代社会における地球規模の課題を自らに関わる問題として主体的にとらえ、その解決に向けて自分で考え、行動する力を身に付けるとともに、新たな価値観や行動等の変容をもたらすための教育」です。ここでも「問題解決力」が重視されていますね。

 

 

国際社会で活躍できる人材になるために、幼児期から意識したい2つのポイント




グローバル人材として活躍するために大切な「コミュニケーション力」や「問題解決力」。幼児期にどのような経験をすれば、これらの力が伸びるのでしょうか?


〈ポイント1:家庭での会話を大切にする〉

幼児期のコミュニケーション能力を高めるために手軽に取り組めるのは、家庭での会話を大切にすることです。


まずは、元気な挨拶を心がけましょう。家庭内での挨拶を習慣づけると、家庭の外に出ても挨拶ができるようになっていきます。コミュニケーションのほとんどは挨拶から始まりますので、きちんと挨拶ができることはコミュニケーションの基本です。


次に、子どもの話をしっかりと聞いてみてください。なかなか言葉が出なくて、途中でさえぎってしまいたくなることもあるかもしれませんが、ここはぐっと我慢です。


忙しい毎日の中で、ゆっくり子どもと話す時間を作るのは難しいかもしれません。でも、会話の時間を作らなければ!と焦る必要はありません。例えば食事の時間、お風呂の時間、登園中など、ちょっとしたタイミングで、子どもの話をじっくり聞くことを意識してみてはいかがでしょうか。


〈ポイント2:自分で考えるように促す〉

子どもの問題解決力を高めるには、すぐに答えを教えるのではなく、自分の頭で考える機会を増やすことが大切です。


例えば、保育園の持ち物を忘れて登園しようとしているとき。「コップを忘れてるよ。」と声をかけるのは簡単ですが、「忘れ物はない?」を尋ねると、子どもが自分で考える機会を

作ることができます。

「〇〇君に叩かれた!」と言われたときも、すぐに「〇〇君はいけない子だね」と言ってしまいそうになります。でも、「どうして〇〇君は叩いたのかな?」「叩かれたら、なんて言ったらいいのかな?」などと問いかけることで、子ども自身が状況を分析したり、どう対応したらよいか考えたりできるようになります。


また、「できない~!」「やって~!」と言われたとき。どこまでならできるのか、どうやったらできそうか、子どもと一緒に考えてみましょう。


幼児期には、どんな状況にも対応できる土台を作ろう




子どもたちは、日々の生活での会話や遊びを通じて、コミュニケーション力や問題解決力を身につけていきます。どんな声かけをしたらよい?子どもにどんな遊びが合ってる?こんな疑問はないでしょうか。


どんな時代の変化にも対応できる土台を作るには、子どもの様々な能力をまんべんなく伸ばすことが有効と言われています。STORY TIMEの工作キットは、手先を動かす、数を数える、言葉で伝える、創造するなどといった、いろいろな種類の体験ができるよう工夫されています。毎月その子の「今」に最適なキットをお送りしますので、興味がある方はぜひ体験してみてください♪